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栽培環境により花色は多少変化することがあります
高山性なので水はけの良い用土で蒸れないように、でも水切れしないように、夏涼しく管理してください
山野草の優美な代表:クリンソウの栽培テクニック
クリンソウは大型のサクラソウの仲間です。
長い花茎に8段くらいに小花を円形に咲かせるところがお寺の九輪に似ているところからクリンソウと名づけられたのでしょう。 クリンソウの原産地は山の中の渓流沿いの湿気のあるところです。 温暖化著しい東京近辺の通常のご家庭での庭植えは困難で、山野草鉢に植え付けて棚上で管理する必要があります。 でも、水切れと蒸れさせなければ暑さ寒さにはそれなりに耐えるので、慣れると栽培はそれほど難しくありません。 ただし、ヒマラヤなどが原産の高山種が赤花クリンソウや玉咲きクリンソウなどの名称で販売されています。 これらの種類は高山性の山野草の栽培経験がないと夏に枯らしてしまう可能性が高いのでご注意ください。クリンソウの育て方
入手と植え付け
インターネット通販やガーデニングセンターでポット苗を入手したら山野草鉢に大き目の山野草用土で植え付けてください。
他の性質の強い山野草と寄せ植えにすることも可能です。 その時はクリンソウは大きくなるので、奥に植え付けます。 植え付け適期は2,3月です。 春に花付き苗を購入した場合は、根鉢を崩さずに山野草鉢に植え付けてください。置き場所
早春から開花が終わるころまでは午前中に日が挿して午後から日陰になるような場所が適しています。
花後には風通しの良い半日陰に移します。 真夏には暑がるようならエアコンの効いた室内に移してください。 ただしエアコンの効いた室内は乾燥しやすいので、必ず乾かさないように注意します。 秋になったら半日陰に移し、真冬は凍らせないように北風の当たらない軒下などに移動させましょう。 1年を通して棚上で管理する方が結果は良いようです。水やり
山中の渓流沿いの植物なので、水切れは厳禁です。
清潔な水をできれば毎日あげるようにしましょう。 特に真夏は夕方に周囲にも打ち水して鉢土や周囲の温度を下げてあげてください。 腰水は水が腐りやすく、根も蒸れやすいので最後の手段とお考え下さい。 真冬は毎日水やりする必要はありませんが、乾かさないように! 冬季は地上部は枯れます。病虫害
ヨトウムシに食害されることがあるので、糞などを見つけたら夜間にピンセットなどで捕殺してください。
アオムシが付くこともあります。 花がらを放置すると病気になることがあります。 蒸れると根腐れして枯れます。剪定
花後に込み合っている部分や枯れた茎を切ります。
植え替え
2,3年に1回は2,3月に植え替えてください。
そのまま植え替える場合はひとまわり大きな鉢に植え替えます。 鉢を大きくしたくない場合は、分けやすいところで根を傷めないように株分けし、それぞれの株を新しい用土で植え付けます。 元気のない株を株分けするのは危険です。殖やし方
株分けで殖やしていくのが初心者でも成功しやすい方法です。
挿し木や種子でも殖やすことができますが、遺伝的に完全に固定されているわけではないので、種まきの場合、花色などがかなりばらつくことがあります。 他の山野草と同じく完熟した種子を取り蒔きし、軽く覆土して日陰で完全に乾かさないように管理します。 発芽は翌春以降になります。クリンソウ 3号ポット苗 (山野草、宿根草) かわいらしい小さな花が美しく、可憐な山野草です
販売中の花は朱赤色です
一般的に葉濃い赤紫色ですが、白やピンクなどもあり、種で増やす関係で花色違いが咲く場合があります
湿った環境を好み、川辺や渓谷の湿地などにも自生しています
開花情報、イベント情報
- とびやま花しょうぶ園でハナショウブ開花
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和歌山県御坊市野口のとびやま花しょうぶ園でハナショウブの開花が始まりました
育てられている85品種の中には全国で20人ほどしか所有していない希少品種もあるそうです - 葦毛湿原でトキソウ開花
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愛知県豊橋市の葦毛湿原で国の天然記念物に指定されているトキソウの開花が始まりました
トキソウの見ごろは来月上旬まで - つきだて花工房でポピー満開
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福島県伊達市のつきだて花工房で2万本のポピーが満開になりました
例年よりも2週間も早い開花で見ごろは今月下旬まで福島県伊達市月舘町下手渡寺窪7 つきだて花工房
- 大原美術館でモネの自宅から株分けされたスイレンが開花
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岡山県倉敷市の大原美術館でクロード・モネの自宅から株分けされたスイレンが今年も開花しました
フランス印象派の画家のモネは自宅のスイレンを題材に代表作の「睡蓮」の製作をしたそうです
大原美術館の水連は10月上旬まで咲き続けるそうです - 宇部の常盤公園でハナショウブ開花
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山口県宇部市の常盤公園のしょうぶ苑で早咲き品種のハナショウブが開花が始まりました
50品種8万本のハナショウブの開花のピークは来月10日ごろになる模様

湿地や半日陰などの花を植えにくい所に適しています
家の北側の湿った場所や池の付近などにも向いています
地植え、鉢植え、どちらでもよくできます
あとがき
まだ5月なのですが、各地からハナショウブの開花の便りが届いています。
ポピーとかスイレンとか、もう初夏の感じですよね。 今年も猛暑かもしれません。 バラなども早めに花がら摘みを励行して、開花後の株の回復に務めましょう。宿根草セット: ムラサキツユクサ 3色各2ポットセット 宿根草/紫露草/トラデスカンティア/※5/11葉が展開中 北アメリカ原産の園芸種で、雨が大好きなお花です
梅雨の時期にたくさんの蕾をつけ、一斉に花を咲かせます
見かけは花の大きいツユクサのようですが、道端で見るツユクサとは全く別のものです
草丈は50cmほど
朝咲いて午後にはしぼんでしまう一日花ですが、次々咲くので長く楽しめます
ムラサキツユクサの放射能感知能力は国内外でも認められており、各地の原子力発電所に安全確認のため植えてあるそうです
メールマガジン「お花大好き!」 第1038号 | |
発行日 | 2024年(令和6年) 5月16日 |
発行者 | インターネット園芸大事典 |
発行人 | 並木順子 |
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