色変わりが美しいミニバラ「佐賀錦」と育種家・山崎和子氏

2026年




メールマガジン「お花大好き!」
第1132号 2026年3月12日

色変わりが美しいミニバラ「佐賀錦」と育種家・山崎和子氏

皆さま、こんにちは。並木順子です。

毎週木曜日のお楽しみ、メールマガジン「お花大好き!」のお時間がやってまいりました。

今週は、我が家でも毎年可憐な花を咲かせてくれるお気に入りのミニバラ、「佐賀錦」とその生みの親である故・山崎和子氏についてお話ししたいと思います。

見事な色変わりを見せる「佐賀錦」



私が育てている「佐賀錦」は、タキイ種苗株式会社が2000年に品種登録をしたミニバラです。

登録品種の育成をした者の氏名として、山崎和子氏のお名前がしっかりと記録されています。当時は通信販売で売られていたんですよ。

ミニバラの中ではやや大柄な部類に入りますが、最大の魅力はその見事な色変わりです。

咲き始めは黄色で、だんだんと赤みを増していき、ピンク色を経て、最後にはほとんど白といってもいいくらいに色が落ちていきます。

日々移り変わる表情から目が離せない、本当に素晴らしいバラです。

少し暑がる性質があるせいか、現在ではもう販売されていないのが本当に残念ですね

極小輪のバラと「和の趣」

山崎氏は「佐賀錦」のような色変わりする品種にも挑戦されていましたが、特に有名なのは通常のミニバラよりもさらに小さな「マイクロ・ミニチュア」と呼ばれる系統の育種です。

日本の限られた空間や気候、そして私たちの繊細な美意識にぴったりと合う、和の趣を持った小さなバラの完成を目指されていました。

植物の生命力を穏やかに引き出し、花の美しさを長く保って株の寿命を延ばすという「少しずつを長くする」という育種哲学をお持ちだったそうです。

鉢植えという限られた環境で楽しむ私たちにとって、とても共感できる考え方ですよね。

代表作「おりひめ」と「ひこぼし」

彼女の功績の中で忘れてはならないのが、現代日本を代表するバラ育種家、河合伸志氏との共同作出です。

1997年に発表された「おりひめ」は、極小輪でありながら春から秋まで途切れることなく咲く素晴らしい品種で、フランスの国際コンクールでは一般の方々の投票による賞を受賞しました。

また、対になって発表された「ひこぼし」は、半日陰で育てると青みが際立つという、涼しげな風情を持ったミニバラです。

受け継がれるバラへの想い

山崎和子氏は2011年にこの世を去られました。しかし、彼女が情熱を注いだ「鉢植えでコンパクトに楽しむ」というスタイルや、日本の気候に寄り添うバラ作りの精神は、次世代の育種家たちに今も確実に受け継がれています。

我が家で毎年咲いてくれる「佐賀錦」を見るたびに、彼女のバラに対する深い愛情を感じずにはいられません。

皆さまも、もし園芸店などで彼女の作出したミニバラに出会うことがありましたら、その小さな花に込められた物語にぜひ思いを馳せてみてくださいね。

それでは、また来週の木曜日にお会いしましょう!


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発行日2026年(令和8年) 3月12日
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