バラ花壇の中景を作るペンステモン

2026年




メールマガジン「お花大好き!」
第1139号 2026年4月30日


バラ花壇の中景を作るペンステモン

ペンステモン(Penstemon)は、北米原産のオオバコ科(旧ゴマノハグサ科)の宿根草で、釣鐘状の花を穂に連ねて咲かせる姿が特徴的です。

英名はビアードタング(Beardtongue)といい、花の内側に毛のような雄しべの変形があることに由来します。

バラ花壇での使い方

ペンステモンは品種が非常に多く、草丈30センチから90センチまで幅広くそろいます。中景に使うのであれば、40から70センチほどの品種が扱いやすいでしょう。

代表的な品種は、‘ハスカーレッド’(P. digitalis ‘Husker Red’)で、銅葉に白?淡ピンクの花を咲かせ、葉の色合いだけでも観賞価値があります。‘レッドライディングフッド’や‘チェリーロゼ’(メキシカン系のハートウェイギー種)は、鮮やかな赤からピンクの花で、夏の花壇に暖色のアクセントを加えてくれます。

落ち着いた紫花の‘ソーダル・チューン’や、ブルー系の‘エレクトリックブルー’は、第3章のパレットに寄せて使うのに適しています。

花形は、ジギタリスを小ぶりにしたような釣鐘状で、丸い花形のバラとコントラストを生みます。ベロニカのような「細い花穂」ともまた違う、豊かな表情を庭に加えてくれる素材です。

ペンステモンの管理

ペンステモンは日当たりと水はけのよい場所を好みます。原産地の北米中西部が比較的乾燥した気候であるため、過湿と高温多湿の組み合わせには弱い性質があります。

バラの株元の肥沃で湿り気のある土では、夏に蒸れて株が傷むことがあるので、水はけを特に意識し、土を高めに盛るか、鉢植えで管理するほうが安全です。

肥料は控えめにし、春と秋に緩効性肥料を少量与える程度で十分です。花後の切り戻しで、秋にもう一度花穂が上がることがあります。

注意点

ペンステモンは、系統によって耐寒性や耐暑性が大きく異なります。

北米ロッキー山脈系の品種は耐寒性に優れる一方で日本の夏には弱く、メキシカン系は夏には強いものの寒さにやや弱い傾向があります。

お住まいの地域の気候に合った系統を選ぶことが、長く楽しむための最大のコツです。

寿命はやや短く、3、4年で株が弱ることがあります。

気に入った品種は、挿し芽でバックアップ苗を作っておくと安心です。7-8センチほどに切り取った若い枝を、赤玉土小粒に挿しておけば、気候のよい時期なら比較的容易に発根します。

おわりに

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発行日2026年(令和8年) 4月30日
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