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梅雨も猛暑も怖くない!最新ペチュニアで夏のベランダを彩ろう
みなさん、ペチュニアを育てていて、こんなふうに思ったことはありませんか?
「雨が続いたら花がベタベタになって、そのままダメになってしまった」「夏の暑さで株がぐったりして、秋前に終わってしまった」「鉢の中心がスカスカになって、なんだかみっともない姿になってしまった」……。 ペチュニアは春から秋にかけて長く楽しめる頼もしい花ですが、昔のペチュニアは日本の梅雨や真夏の蒸し暑さがとても苦手でした。ところが今は違います。品種改良がどんどん進んで、梅雨の長雨にも、40度近い猛暑にも、びくともしない強い品種がたくさん出てきました。今回は、そんな最新のペチュニア事情をやさしくお届けします。ペチュニアとサフィニア、何が違うの?
「サフィニア」という名前を聞いたことがある方も多いと思います。「サフィニアとペチュニアって、どう違うの?」と迷ったことはありませんか?
じつはサフィニアは、ペチュニアという植物の中のひとつのブランド名です。1980年代後半にサントリーフラワーズが開発した品種群で、日本の長雨や猛暑に耐える強さと、地面を這うように広がる旺盛な性質を持っていました。この画期的なサフィニアの登場が「ペチュニアブーム」の火付け役になり、その後、世界中のメーカーが強健なペチュニアの品種開発競争に乗り出すことになったのです。 ちなみに、園芸店でよく見かける「ミリオンベル」はペチュニアとは別の植物で、カリブラコアという属に分類されます。小ぶりの花が無数に咲く可愛らしい植物ですが、植物学的にはペチュニアとは別グループです。見た目が似ているので混同されやすいのですが、覚えておくと便利ですよ。最新品種は驚くほど強くなった!
品種改良の技術はここ数年でますます進化しています。2025年、2026年の最新品種の中から、とくにおすすめの品種をご紹介しましょう。
スーパーチュニア ビスタ(PROVEN WINNERS)
「スーパーチュニア ビスタ」シリーズは、1株でなんと直径80-100cmにまで広がる驚きのパワーを持っています。耐暑性の評価では最高ランク(★★★★)を獲得しており、アスファルトの照り返しが厳しい真夏の直射日光の中でも元気に育ちます。
雨に打たれて花が傷んでしまっても、新しい花芽が素早く展開して数日で元通りになる、いわば「自己修復力」を持っているのも大きな特徴です。新たに登場した「ジャズベリー」は、鮮やかなパープルの大輪花が圧巻で、ジャパンフラワーセレクション(JFS)2024-2025でも入賞しました。サフィニア プレミアム・プチ(サントリーフラワーズ)
サフィニアの最新ラインにも注目のニューカマーが登場しています。「サフィニア プレミアム」には待望の「ブルー」が加わりました。やわらかな茎が鉢の縁から美しく垂れ下がり、ハンギングバスケットに最適です。しかも花が時間とともに少しずつ色が淡くなっていくので、一株の中でグラデーションが楽しめるというおしゃれな設計になっています。
「サフィニア プチ」シリーズには「羊もこもこ(純白)」「あずきもこもこ(鮮紫)」という新品種が登場しました。ドーム状にこんもりと花が茂る品種群ですが、日本の夏にドーム状の品種を育てると株の内部が蒸れて腐ってしまうことがありますよね。この新品種はそんな「蒸れ」に耐えられるよう改良されていて、なんと剪定なしでもドーム形をキープできるほど丈夫なのです。忙しい方にもぴったりです。YES!レッド(ミヨシ/M&Bフローラ)
「赤いペチュニアは株の中心がドーナツ状にスカスカになってしまいがち」というのは、長年の悩みでした。それを見事に解決したのがこの「YES!レッド」です。強健な株張りと真夏でも褪色しにくい濃い赤色を両立させ、ジャパンフラワーセレクション2025-2026でベスト・フラワー(優秀賞)・ブリーディング特別賞・ニューバリュー特別賞のトリプル受賞という快挙を成し遂げました。赤いペチュニアに挑戦したい方にぜひおすすめしたい品種です。
ビューティカル(サカタのタネ)
少し珍しい品種として、ペチュニアとカリブラコアを交配させた「ペチュコア」があります。サカタのタネが展開する「ビューティカル」がその代表格です。両方の長所を持ち合わせているため、花が大きくて色が豊富なうえに、雨に濡れてもすぐに回復するという優れた耐雨性を備えています。秋まで長期間咲き続けてくれるのも魅力です。
上手に育てる3つのポイント
どれほど強健な品種でも、基本的な管理が大切なのは変わりません。ポイントをおさらいしておきましょう。
たっぷり水やりを忘れずに
ペチュニアは根から大量の水を吸い上げる植物です。春と秋は土の表面が乾いたらたっぷり与えれば問題ありませんが、真夏は朝夕2回の水やりが基本です。葉や花が大きな品種ほど水分を消費しますので、鉢植えの場合はとくに気をつけてください。
肥料はこまめに与えましょう
ペチュニアは「大食らい」と呼ばれるほど肥料が大好きです。月に1回の緩効性の置き肥に加えて、1,2週間に1回、液体肥料を水やり代わりに与えるとよいでしょう。葉の色が薄い黄緑色になってきたら、肥料不足のサインですので、液体肥料を追加してあげてください。
梅雨前と8月に「切り戻し」を
ペチュニアを長く楽しむための最大の秘訣が「切り戻し(思い切った剪定)」です。梅雨入り前と、暑さのピークを迎える8月の2回、株全体の3分の1から半分程度の高さにまで思い切って刈り込みます。
このとき、下の部分に緑の葉をいくつか残しておくことが大切です。切り戻した後に追肥をすれば、ひと月もすると新しい芽がぐんぐん伸びて、秋にまた満開の花が楽しめます。 「こんなに切っていいの?」と最初は不安になりますが、これがペチュニアを元気に保ついちばんの方法です。寄せ植えで楽しみましょう
ペチュニアは寄せ植えの主役としても大活躍します。組み合わせる植物を選ぶ際には、同じくらいたっぷり日当たりと水を必要とする植物を選ぶことが大切です。
とくに相性がいいのが「ユーフォルビア・ダイヤモンドフロスト」です。小さな白い花が霞のように広がるこの植物は、ペチュニアの鮮やかな花の隙間をふんわりと埋めてくれて、全体を軽やかでおしゃれな雰囲気にしてくれます。 また、青や紫の小花が蝶のように可愛らしい「ロベリア」も、ペチュニアの暖色とのコントラストが美しく、夏の寄せ植えに涼しげな雰囲気を添えてくれます。 シンプルに楽しみたい方には、同じペチュニアやカリブラコアの同じシリーズの中から色違いの品種を5ポットほど集めて植え込む「グラデーション寄せ植え」もおすすめです。 同じシリーズの品種は成長スピードや花の咲き方がそろっているため、片方が大きくなりすぎてバランスが崩れる心配がありません。白、淡いピンク、濃いローズのグラデーションは、どんな場所にも馴染む上品な一鉢になりますよ。ペチュニアの花言葉は「心のやすらぎ」
最後に、ペチュニアの花言葉をご紹介します。ペチュニアの花言葉は「あなたと一緒なら心がやわらぐ」「心のやすらぎ」です。
じつはペチュニアという名前は、南米の先住民の言葉で「タバコ」を意味する「Petun(ペチュン)」に由来しています。タバコと同じナス科の植物であるため、見た目がよく似ていることからこの名前がつきました。タバコがかつて「気持ちをやわらげる植物」として重用されてきたことから、ペチュニアにも「心のやすらぎ」という花言葉が受け継がれたとされています。 そんな穏やかで温かい花言葉を持つペチュニアは、大切な人へのプレゼントにもぴったりです。ブルーや黒といった珍しい色の品種は「ためらう気持ち」「危険な愛」などの花言葉がありますので、贈り物にする場合はピンクや白、紫などの明るい色を選ぶと安心ですよ。まとめ
昔のペチュニアは「梅雨に弱い」「暑さに弱い」という印象がありましたが、今の品種は全く違います。スーパーチュニア ビスタ、サフィニアの最新シリーズ、YES!レッド、ビューティカルなど、日本の過酷な夏をものともしない強健な品種が次々と登場しています。
基本の管理は、水やり・肥料・切り戻しの3つ。ここをしっかり押さえれば、春から晩秋まで長く花を楽しむことができます。ベランダでも花壇でも、今年の夏はペチュニアでカラフルに彩ってみませんか?きっと、毎日の水やりが楽しみになりますよ。新刊案内
書名:バラに合う植物–一年中美しい庭をつくる、脇役の設計図
著者:並木順子
フォーマット:Kindle電子書籍
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| メールマガジン「お花大好き!」 第1141号 | |
| 発行日 | 2026年(令和8年) 5月14日 |
| 発行者 | ガーデニングの裏技 |
| 発行人 | 並木順子 |
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